〈⽇本国内向け〉APAF Lab.2019 参加者 募集
【締切6/24】

APAF Lab.について
東京芸術祭 APAF-アジア舞台芸術人材育成部門2019では、公募によって選ばれた、アジアを拠点に舞台芸術のジャンルで活動する参加者たちによる「APAF Lab.」を実施します。インドネシアのジョグジャカルタと東京にそれぞれ一週間ほど滞在し、観劇、レクチャー聴講、アートスペース訪問、ワークショップ、ディスカッション等を通して、互いの問題意識や作品創作における思考について理解を深めます。
滞在期間中はキャプテンと呼ばれるファシリテーターが、参加者みずからが課題を設定し、対話を通じてそれを掘り下げていく作業をサポートします。後半の東京滞在では、初日に中間報告会を行い、また最終日には一般公開でのプレゼンテーションを実施し、各参加者がラボで得たものを何らかの形で観客と共有します。
通常の作品上演とは異なり、完成度よりもそこに至るまでのプロセスや今後の可能性を重視する場となります。国境を越えた活動が求められていくであろう未来の舞台芸術界にとって、必要な人材や活動を育成するプログラムです。

企画者より
今年の「APAF Lab.」では、インドネシア、日本の二カ国開催により、環境による自身の立ち振る舞いや視座の変化に向き合い、アジア各国からの参加メンバーとの様々なエクスチェンジによって、トランスボーダー、トランスカルチャーの進むアジアの舞台芸術シーンでアーティストとしてどう自立するか、文字通り「どこでも自ら立つ力」を育むことを目指します。キャプテンにはアジアをフィールドに活動するorangcosong(オランコソン)のお二人をお迎えし、普段と違う環境、厳しい環境に立ってみる、そして立てないことも乗り越える冒険心を持った若いアーティストの参加を期待しています。

APAFディレクター 多田淳之介

このラボは、新しい世界への入口/出口となるかもしれません。あなたにとって、そしてわたしにとっても。2015年にこのAPAFのアートキャンプでキャプテンを務めましたが、この4年で状況は大きく変わりました。わたしはもはや教師やメンターのように振る舞うつもりはありません。ただ、変貌するこの世界の中で、共に歩める仲間を探したい。それはアーティストであれ、プロデューサーであれ、ドラマトゥルクであれ、ひとりで未知の世界に立とうとする野心を持ち、その孤独を引き受けながら、他者と手を結ぶことのできる人物です。このラボに参加する条件はただひとつ。あなた自身のテーマを見つめ、それを持ってきてください。参加者でそれを共有し、交換し、共通言語を探りましょう。さしあたっては英語を使います。が、流暢な英語を求めてはいません。誰も「完璧な言語」なんて使えない。この混沌とした地平から始めたいと思います。

キャプテン 藤原ちから(orangcosong)

アジア各地で活動するようになり、1年が経ちました。異なる文化のあいだで生きていると、傷ついたり怒ったりすることも度々あります。そんな時は、難しいのですが、とにかく自分の感覚や意見を相手に伝えようと心がけてきました。舌足らずな英語や、その土地の言葉で。そうするうちに自分の意識もずいぶん変化してきたようです。日本では「和を以て貴しとなす」の精神を無意識のうちに持ちがちですが、最初から「和」なんてないのだと思います。ぶつかりましょう。対話しましょう。その先に、結果として「和」が生まれるのかもしれません。異なる環境から集まった同時代のアーティストたちと出会うこの機会、あなたと一緒にもがきたい。

キャプテン 住吉山実里(orangcosong)

内容と期間

前半 <Lab.ジョグジャカルタ>
2019年9月26日(木)から10月4日(金) ※初日と最終日は移動日

参加者同士がお互いの活動や考えを深めることから始めます。そのため、現地アートセクターやアーティストの訪問をしつつ、カジュアルな対話やディスカッションの時間を多く持ちます。自身の専門性を紹介しあうために参加者同士でのワークショップなども行う予定です。
滞在終盤に、東京での最終プレゼンテーションの発表形式や中間報告会の方法などを説明します。東京滞在初日までの期間に、各自で準備を行ってください。

後半 <Lab.東京>
2019年10月20日(日)〜10月28日(月) ※初日と最終日は移動日

中間報告会を終えた後は、最終日のプレゼンテーションに向けて仕上げの期間となりますが、APAF Exhibition参加者や東京芸術祭のために来日しているアーティストらとの交流、レクチャー聴講、東京芸術祭の演目の観劇などもあります。国際フェスティバルの期間中ならではの東京滞在を体験してください。最終日の公開プレゼンテーションは東京芸術劇場シアターウエストで行います。

募集人数
3名程度
※東南アジアをはじめ海外からの参加者を含め計8名程度で実施する予定です。

参加費
無料
※食費およびフィールドワーク、観劇等に伴う交通費は自己負担となります。

サポート
・Lab.ジョグジャカルタについて、日本の国際空港からジョグジャカルタまでの往復航空券および全員共通のプログラムに伴う移動費。
・Lab.東京について、居住地から東京・池袋までの往復交通費の補助(応相談)
・プログラム期間の宿泊提供(8泊×2都市)※相部屋になる可能性あり
・プログラム期間の日当(2,000円×8日間×2都市)
・プログラム内で観劇する演目のチケット代やレクチャーへの参加費用
・Lab.ジョグジャカルタにおいての現地語-英語(または現地語-日本語)の通訳
・中間発表会や最終プレゼンテーションでの日英通訳
・最終プレゼンテーションで必要な資料・小道具等の制作費(上限5,000円)
・最終プレゼンテーション登壇謝金(30,000円)

応募資格
・日本国内・アジアを拠点に舞台芸術の分野で自分の作品およびプロジェクトを発表している人。または創作上重要な役割を果たしている人。
・原則として35歳以下
・会期前半後半を通じて全日程滞在・参加可能な方(Lab.東京について、都内近郊の方は自宅からの参加も可)
・本プログラムの趣旨に賛同し、積極的に参加する意思のある方
・今後も舞台芸術の分野で活動を続ける意思がある方
・英語で他の参加者ともコミュニケーションをとる意思がある方

※日本国外から参加を希望される方は、一度制作オフィスまでお問い合わせください。

応募方法
書類による選考を行います。APAF公式サイト上の専用フォームに、以下の内容を記入・添付してお申し込みください。応募書類は英語での記入となっています。

・氏名もしくはアーティスト名
・国籍
・職業(所属など)
・主な経歴・活動歴(最大250word/固有名詞は日本語でも可)
・連絡先住所 (〒)
・日中連絡のつく電話番号
・メールアドレス
・WEBサイト
・これまで創作したもしくは関わった作品の動画リンク(YouTube等)※参照作品におけるご自身の役割も記載してください。
・応募動機(150 word 程度まで)
・創作の中心的なテーマ・問題意識など(250 word 程度まで)
・今後の活動方針、目標など(150 word 程度まで)
・英語力(レベル選択式)
・応募にあたって事務局への連絡事項など

※お預かりした個人情報は厳重に保管し、本企画に関する諸連絡以外に使用することはありません。

APAF LAb.応募フォーム

応募締切
2019年6月24日(月)23:59 (日本標準時)

結果発表
2019年7月20日頃
※選考結果や諸連絡は、原則としてメールで行います。必ずメールでの連絡がとれるようPCや携帯電話の設定をご確認ください。

◆お問合せ
APAF制作オフィス
apaf@tokyo-festival.jp
​TEL: 03-4213-4293(平日10時~19時)

photo by Hong Kong Art Center

藤原ちから Chikara FUJIWARA
1977年、高知生まれ。横浜を拠点にしつつ国内外の各地を移動し、アーティスト、批評家、キュレーター、ドラマトゥルクとして活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、ツアープロジェクト『演劇クエスト』(2014〜)を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで創作。また「人の移動」に興味を持ち、パフォーマンスとして『港の女』(2017)や『HONEYMOON』(2018)の試演を重ねるほか、多国籍なアーティストたちと『IsLand Bar』を台北のADAM2017および台北芸術祭2018で上演。2018年からは住吉山実里の『筆談会』にドラマトゥルクとして参加している。批評活動としては、演劇ジャーナリスト・徳永京子との共著に『演劇最強論』(2013)があるほかウェブサイト「演劇最強論-ing」も共同運営。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使。

住吉山実里 Minori SUMIYOSHIYAMA
1986年、大阪生まれ。京都工芸繊維大学で建築を学ぶ。京都を拠点にダンス、舞踏、演劇など数々の演出家の作品に出演し、千日前青空ダンス倶楽部(2009〜2011)、Ensemble Sonne(2013〜2018)に所属。dracom登録メンバー(2018〜)でもある。2010年から自身の作品創作を始める。空間と身体の関係に着目し、風船やカルタなどの道具を自作して観客との関係をつくるのが特徴。音楽家や建築家とのコラボレーションも得意とし、最近ではハノイの線路の上で現代音楽家のTam Phamと踊った。2017年より、完全無言のシチュエーションで筆談のみで対話を試みる『筆談会―これより先、無言』を開催し、京都、大阪、釜山、上海、香港、台北、高知、ヤンゴン、ジョグジャカルタで上演。同年より、藤原ちからの『演劇クエスト』や『HONEYMOON』に参加し、アジア各都市で活動している。

photo by Hajime Kato

orangcosong(オランコソン)
アジアを中心に活動してきた藤原ちからと住吉山実里によって2019年に結成されたアート・コレクティブ。
夫婦でもあるこの2人が、プロジェクトごとに他者と結びついて創作を行う。
その活動は舞台芸術の経験をベースにしながらも、ジャンルや肩書きに囚われない。
名称はインドネシア語のorang(人)とkosong(空っぽ)を元に考案された。中国語では「偶然空耸」。

 

募集要項 PDFファイル ダウンロード

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