国際共同制作ワークショップ

国際共同制作ワークショップ

テーマ:Violent

アジアの若手アーティストが一堂に集い交流しながら、決められたテーマの小作品を共同制作するワークショップ。今年はAPAFディレクター・多田淳之介が設定したテーマ「Violent」(暴力)をもとに制作された15 分間のオリジナル3作品を上演します。

本プログラムは終演致しました。ご来場ありがとうございました。

A New Normal Cinderella ~新しい平凡なシンデレラ~ (演出:デンディ・マディヤ)

Q & APAF (演出:京極朋彦+パフォーマー)

Wo(E)man (演出:イッサ・マナロ・ロペス)

日時・会場

■ワークショップ上演会(3作品)
2018年11月10日(土)17:00〜
2018年11月11日(日)13:00〜
上演時間:転換含む約90分(予定)
入場無料・要予約(10月6日(土)10時より)

11月10日(土)17:00〜 

11月11日(日)13:00〜

■ラップアップ
2018年11月11日(日)15:30〜(終了予定16:50頃)
入場無料・予約不要

東京芸術劇場シアターウェスト [ アクセスマップ ]
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
Tel:03-5391-2111
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線・池袋駅西口より徒歩2分

演出

デンディ・マディヤ(インドネシア)

『A New Normal Cinderella ~新しい平凡なシンデレラ~ 』ディレクターズコメント

まっさらな白い紙で道を作りながら「ブンガワン・ソロ」を歌うシンデレラ。「掃除をしなさい」と叫ぶ義理の母の声から身を隠すシンデレラ。 義理の兄も「ダンスが何よりも大事」と主張し、掃除を拒否する。宮殿で催す舞踏会の招待状をばらまく王子だが、本当は結婚を望んでいない。 崩壊していく道。そこへ、舞踏会に行くようにシンデレラを促す魔法使いのおばあさんが現れる。シンデレラの家を訪れる王子。二人は踊り、王 子はシンデレラと恋に落ちる。迫りくる時間。シンデレラは慌ててその場を去り、青木ヶ原の樹海で迷子になってしまう。
私たちは常に、「自己」と「他者」の認識に問題を抱えているのかもしれません。ある対象と接触した時、時には身近に、時には遠い存在に感じ ます。大概は、単一の観点からしか物事を見ていないのです。どんなに避けようとしても暴力は必ず生まれます。もしかすると、虚構の世界を創 り出すことが、暴力と向き合う手段・対処のひとつなのかもしれません。
『新しい平凡なシンデレラ』は論理的・直感的のふたつの視点から創作しました。「暴力」についての意見を交換しあい、身体というコミュニケ ーションツールを通じ、即興を繰り返しました。「暴力」というテーマから生まれ出た全てのアイデアのつながりを見出す努力をしたのです。

京極朋彦(日本)

『Q & APAF』ディレクターズコメント

今回のワークショップでは、私のダンスや演劇における経験を参加者とシェアすることから創作を始めました。その後、全員に演出家、批評家、出演者という役割を日替わりで担ってもらい、その日の演出家に短い作品を作って貰い、批評家が批評し、それを受けての再演をしました。また、私は全員に同じ質問を投げかけ、答えてもらうインタビューを一対一で行いました。このような方法を取ったのは、創作過程の構造自体が孕むviolent についても考えてみたかったからです。人が生きること自体が violent であるならば、violent は一体「どこに、どのように」あるのか?それを問う事で私達は violent というテーマに留まらない更なる問いを得ることができました。豊かさとは答えにあるのではなく、問う事の中にある。私はそのことを今回の APAF ワークショップに教えてもらった気がしています。

イッサ・マナロ・ロペス(フィリピン)

『Wo(E)man』ディレクターズコメント

あなたが「線を引く」のはどんな時でしょうか。
私たちは、暴力が宿る場としての「女性の身体」について考察します。用意された場の中で窮屈を強いられ、そこから出ようとすることも、身体 を自由に動かすことも、メイルゲイズ(男性の視線)から逃れたり異議を唱えたりすることも許されない、女性。
この作品では、社会政治的構造としてのジェンダーと父権制に身を置く、身体の政治性について検証し、いかにそれが現実、そして日常の中で複 雑な交錯を生み出しているかを探ります。そして、多様な視点と声を取り上げることで、現代における「女性」の定義を試みます。エネルギーで あり、妻であり、トランスジェンダーであり、文化的マイノリティである、女性。身体と身体のぶつかり合う対話を通じて私たちは、自らの立ち 位置を模索します。直接的/間接的、組織的/非組織的、顕在的/潜在的… 私たちはいかにして、暴力の永続に加担しているのでしょうか。

出演

パオプーム・チワラク(タイ)

洪珮菁(台湾)

栗原朋子(日本)

廖晨志(台湾)

ジャレッド・ジョナサン・ルナ(フィリピン)

間瀬奈都美(日本)

オリーヴ・ニエート(フィリピン)

フィトゥリー・レイニー(インドネシア)

寺越隆喜(日本)

鶴岡政希(日本)

ジットヤン・トゥン(マレーシア)

和田華子(日本)

楊維真(台湾)

 

【出演キャンセルのお知らせ】
出演を予定しておりました北川結は、足の怪我により、やむを得ず出演をキャンセルさせて頂くこととなりました。
何卒ご理解の程、よろしくお願い致します。

スタッフ

舞台監督:中井尋央(ステージワークURAK)
演出助手:伊藤梢、大橋武司、西岳
音響:和田匡史
照明:島田雄峰(LST)
スチル撮影:松本和幸
記録動画撮影:古屋和臣
通訳:相磯展子(Art Translators Collective)、田村かのこ(Art Translators Collective)、石井麻衣子、横須賀智美
制作:生野佐保子、植松侑子、中島ふみえ、神川美優、山下恵実

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